足部捻挫の種類と特徴を徹底解説!

足部の捻挫は日常生活やスポーツ中によく発生する外傷のひとつです。適切な診断と治療を行わないと、長期的な不安定性や慢性的な痛みにつながることがあります。ここでは、足部捻挫の種類や治療法について詳しく解説します。

足部捻挫の種類

足部捻挫は主に「外側靭帯損傷」と「内側靭帯損傷」に分類され、さらに重症度によって分類されます。

  1. 外側靭帯損傷(足関節外側捻挫)

最も一般的な足部捻挫で、足首を内反(内側にひねる動き)した際に発生します。

① 前距腓靭帯損傷(ATFL損傷)

【特徴】
• 足関節捻挫の約80%を占める最も多いタイプ。
• 足関節を内反・底屈した際に損傷しやすい。
• 腫脹(腫れ)、圧痛、歩行時痛が見られる。
• ケガ直後に皮下出血が見られることが多い。
• 反復すると足関節の不安定性(慢性足関節不安定症)を引き起こす。
• ジャンプや方向転換時に足がぐらつく感覚がある。
• 適切なリハビリを行わないと、足関節の可動域制限が残る可能性がある。

【治療】
• 急性期(受傷直後):RICE処置(Rest, Ice, Compression, Elevation)。
• リハビリ:足関節の安定性を向上させるためのバランストレーニング。
• 固定:軽度の場合はテーピングやサポーター、中等度以上ではギプス固定。
• 筋力強化:足関節周囲の筋肉(腓骨筋群)を鍛えることで再発防止を図る。

② 踵腓靭帯損傷(CFL損傷)

【特徴】
• 前距腓靭帯損傷より重度な場合に併発することが多い。
• 足関節が外反する動きで痛みが増悪。
• 慢性化すると歩行時にぐらつきを感じることがある。
• 足関節の安定性が低下し、長期的な関節炎のリスクが高まる。

【治療】
• 保存療法:ATFL損傷と同様にRICE処置、固定、リハビリを行う。
• 手術療法(重度の場合):靭帯再建術。

③ 後距腓靭帯損傷(PTFL損傷)

【特徴】
• 非常にまれな損傷で、強い外力が必要。
• 足関節の後方不安定性が出現する。
• 通常は他の靭帯損傷(ATFLやCFL)と合併することが多い。
• 完全断裂の場合、足関節の可動域が著しく制限される。

【治療】
• 軽度の場合:保存療法(固定とリハビリ)。
• 重度の場合:靭帯修復術や再建術。

  1. 内側靭帯損傷(足関節内側捻挫)

足首を外反(外側にひねる動き)した際に発生します。内側靭帯は比較的強固なため、損傷はまれですが、発生すると重症化しやすいです。

① 三角靭帯損傷

【特徴】
• 内反捻挫に比べ発生頻度が低いが、重症化しやすい。
• 内果(内くるぶし)周囲の腫脹、圧痛。
• 歩行時の強い痛みがあり、重度の場合は荷重が困難になる。
• 後脛骨筋腱炎や外脛骨障害と鑑別が必要。
• 回復には時間がかかり、適切な固定とリハビリが重要。

【治療】
• 軽度の場合:RICE処置、サポーターによる固定。
• 重度の場合:ギプス固定や手術。

  1. 足根洞症候群(慢性捻挫による後遺症)

【特徴】
• 繰り返しの足関節捻挫により足根洞(距骨と踵骨の間)が慢性的に炎症を起こす。
• 運動時の足首の不安定感や痛みが持続する。
• ランニングやジャンプ時に違和感を覚えることが多い。
• 適切な治療を行わないと、慢性疼痛や関節変形のリスクが高まる。

【治療】
• 保存療法:リハビリ、インソール調整。
• 手術療法(重度の場合):関節鏡によるクリーニング手術。

捻挫後の痛みにはサポーターも有効!

サポーターの役割とは?

サポーターは、関節を適度に固定し、過度な動きを防ぎながらも日常生活はスムーズに送れるというバランスの良いサポートアイテムです。
以下のような効果が期待できます

• 関節の安定性の向上
捻挫によって損傷した靭帯や組織の回復を促し、再びケガをしないようにサポートします。

• 痛みの軽減
動きすぎによる痛みの悪化を防ぎ、安心して動ける感覚を得られます。

• リハビリの一環として
固定しすぎず、適度な運動を促すことで、筋力低下を防ぎながら機能回復を目指します。

いつまでサポーターを使えばいい?

多くの場合、急性期(捻挫後〜2週間程度)は固定力の高いタイプを使い、その後は可動性を重視した軽いサポーターに移行していきます。
理学療法士や医師の指導のもとで、適切な時期に切り替えることが重要です。

注意点
• サポーターに頼りすぎて筋力が落ちないように注意しましょう。
• 自分に合ったサイズ・固定力のものを選びましょう。

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まとめ

足部捻挫は適切な治療を行わないと慢性的な不安定性や痛みを引き起こす可能性があります。受傷直後の適切な処置とリハビリが重要です。症状が続く場合は、専門医の診断を受けることをおすすめします。

予防として、適切なストレッチ、バランストレーニング、適正なシューズ選びが重要です。
また捻挫後にはサポーターという手段も有効になります!