
「足をぶつけて腫れてるけど、骨折なのかな…」
「転んで手をついてからずっと痛い…ヒビ入ってる?」
こんなふうに、ケガのあとに不安になることってよくありますよね。でも実は、それ“骨膜損傷”かもしれません。
この記事では、骨折と骨膜損傷の違いや、見分け方・対処法を、理学療法士の視点からわかりやすく解説します!
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◆ 骨膜損傷とは?
骨膜(こつまく)とは、骨の表面を覆っている薄い膜のこと。血管や神経が豊富にあり、骨の成長や修復にも関わっています。
強い衝撃を受けたとき、骨自体は折れていなくても、この骨膜だけがダメージを受けることがあります。これを骨膜損傷と呼びます。
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◆ 骨膜損傷の症状は?
• 打撲のような腫れ・熱感
• 押したときの鋭い痛み(圧痛)
• 一部にピンポイントの痛み
• 軽く動かせるけど、負荷をかけると痛い
→ 骨折よりも症状が軽いことが多いですが、痛みははっきり出るため、見た目では判断がつきにくい
です。
◆ 骨折との違いって?
骨膜損傷と骨折は、症状がよく似ているため、見た目だけで判断するのはとても難しいです。ですが、いくつかのポイントを押さえることで、ある程度の見分けが可能です。
まず、腫れの程度に注目してみましょう。骨膜損傷でも腫れは出ますが、比較的軽度~中等度のことが多く、広がりもそれほど大きくありません。一方、骨折では内出血や炎症が強く、明らかな腫れや皮下出血が広範囲に広がることもあります。
次に、動きの可否です。骨膜損傷では「動かすと痛いけど、一応動かせる」程度のことが多いです。ところが骨折では、痛みが強すぎて動かせない、あるいは異常な方向に動いてしまう(異常可動性)といった症状が現れることがあります。
痛みの質にも違いがあります。骨膜損傷では、「押すとピンポイントで痛い」という圧痛が主な症状です。これに対して骨折では、押すだけでなく、動かすとズキッとするような鋭い痛みや、ズキズキうずくような持続的な痛みが出ることが多いです。
さらに、軸圧痛や介達痛といった骨折特有の徴候が出るかどうかも、判断材料のひとつです。骨膜損傷ではこれらの痛みは出にくいか、出ても軽度ですが、骨折では非常に高い確率でこれらの痛みが誘発されます。
最後に、画像診断での違いです。骨膜損傷では、レントゲンで異常が見つからないことがほとんどですが、骨折ではヒビや骨のずれといった明らかな異常が確認されることがあります。ただし、疲労骨折などは初期のレントゲンに写らないこともあるため、症状が強い場合はMRIなど追加検査が必要になるケースもあります。
◆ 骨膜損傷だったときの対処法
骨膜損傷は軽度であれば、アイシングと安静で回復していくことが多いです。ただし、放置すると慢性化や骨膜炎になることもあるので注意!
【おすすめの初期ケア】
• 冷却パック:1回15〜20分、1日数回
• 包帯やテーピングで軽く圧迫
• 安静(痛みが出る動きは控える)
• 湿布 or 炎症止めクリームの使用
→ 2~3日しても腫れや痛みが引かない場合は、整形外科を受診しましょう。
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◆ 骨折かも?と不安なときのチェックポイント
以下の症状がある場合は、骨折の可能性が高いため、すぐに医療機関を受診してください。
• 軸圧痛(指や足先を押すと根元に響く)
• 介達痛(離れた場所を叩いても痛みが伝わる)
• 骨が動くと異常な動きや音がある
• 自力で歩けない、支えられない
• 夜間や安静時でもズキズキ痛む
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◆ まとめ
打撲と骨折の中間のような存在が「骨膜損傷」です。
見た目ではわからないけど、痛みはハッキリしてるというやっかいなケガですが、早めの判断とケアでしっかり回復できます!
少しでも「変だな…」と思ったら、無理せず整形外科で診てもらいましょう。