【理学療法士が解説】ストレートネックに合う枕の選び方|首の痛み・肩こりを改善するポイント


ストレートネックとは?

ストレートネックは、本来前弯しているはずの頸椎(首の骨)が、まっすぐに近い状態になることを指します。
スマートフォンやデスクワークの影響で、現代人に非常に多く見られる姿勢の異常です。

この状態が続くと、首や肩の筋肉に負担がかかりやすくなり、頭痛・肩こり・寝違えなどの原因にもなります。

枕選びが重要な理由

睡眠中、私たちの身体は約6〜8時間、同じ姿勢で横になっています。
この時間に首が過度に伸ばされたり、反りすぎたりすると、筋肉や神経にストレスがかかり、痛みや違和感を招く原因となります。

そのため、ストレートネックの方にとって「枕」は非常に重要なセルフケアツールです。

ストレートネックの人に向いている枕の特徴

  1. 高さは「低め」が基本

ストレートネックの方は、首のカーブが少ないため、高すぎる枕は首が前に押し出されてしまい逆効果です。
→理想は 仰向けで寝たときに、あごが軽く引けて自然な姿勢になる枕です。

  1. 首の下をしっかり支える構造

理想は、後頭部と首のくぼみを別々に支える形状。
→「首を支えるまくら」「ネックサポートまくら」などのキーワードで販売されているものは、比較的ストレートネックに向いています。

  1. 硬さは「やや硬め」がおすすめ

沈みすぎる枕は、首が不安定になりやすく、筋肉が緊張しやすくなるためNG。
適度な反発力があり、首を安定させられる素材(高反発ウレタンやパイプなど)が良いです。

理学療法士としての視点:患者さんに実際に勧めている方法

私自身、ストレートネックの患者さんに枕を選ぶ際は、以下のようなポイントを伝えています。

• 枕の高さをフェイスタオルで微調整して試す
• できれば仰向け中心の寝姿勢を保つ(横向きは枕が高めになる傾向あり)
• 朝起きた時に「首が楽」と感じるかが最重要な判断基準

市販の枕にこだわらず、今ある枕にタオルを加えて調整するだけでも大きく変わる場合があります。

注意:高反発すぎても逆効果

「硬ければいい」というわけではありません。
あまりにも硬すぎると、首と枕の間にすき間ができて不安定になり、筋肉が緊張してしまいます。
→あくまで“自然なフィット感”と“首の支え”の両立が大切です。


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まとめ|ストレートネックと枕の関係を正しく理解しよう

ストレートネックを改善・予防するためには、日常の姿勢改善と合わせて、就寝中の姿勢の見直しも重要です。
その中でも枕は、首に直接関わるアイテムであり、身体に合った枕選びは症状の改善にもつながります。

理学療法士としての経験からも、正しい枕選びは「治療」ではなく「予防・セルフケアの一環」として非常に有効です。
ぜひ、あなたに合った枕を見つけて、より快適な睡眠と、ストレートネックの緩和を目指しましょう!